まちづくりのプロフェッショナルとなるべく歩み始めた採用1年目、3年目、5年目の若手職員3人に、日々どんなことを感じながら業務に取り組んでいるのかについて語っていただきました。
伊從 大学生の頃、住所変更やパスポートの発行、国民年金保険料の手続のために静岡市役所に来ることが何度かありました。そのとき、わからないことを丁寧に教えてくれる職員の対応を見て、市民の皆さんに一番寄り添うことができる仕事をしたいと思うようになりました。私は山梨県出身ですが、学生生活を静岡市で過ごすうちに、静岡市の暖かい気候や自然と都会の両方を兼ね備えていることに魅力を感じるようになり、静岡市役所を志望しました。
齋藤 大学入学と同時に静岡市で暮らすようになり、人柄の良さと街の住みやすさに惹かれていきました。就職活動では民間企業も併願していましたが、市職員は市全体や市民の皆さんのために働くことができる仕事だと感じるようになり、最終的には市職員になることを選びました。
谷所 東京にある大学への進学と同時に静岡市を離れたことで、地元静岡市がコンパクトで適度に都会であること、人柄が温かいこと、流れる時間が穏やかに感じることなど、改めて静岡市の魅力に気づきました。市民生活に直結する業務に携わることで生まれ育った静岡市に貢献したいと思い、市民の皆さんにとって一番身近な行政機関である静岡市役所を志望しました。
伊從 私は現在、市立体育館といったスポーツ施設の管理や整備に関する業務に携わっていて、利用者が施設を安心・安全に利用できるように危険な箇所を修繕するための仕事などを担当しています。そのほかにも、市民の皆さんにスポーツ教室を利用していただけるよう、各種教室の開催情報を発信する仕事も行っています。
齋藤 私が所属する地域防災係では、「地域防災力の向上」を目指して、市内の小・中学校や自治会・町内会、事業所などで防災に関する出前講座を実施したり、自主防災組織が防災資機材や防災倉庫を購入する際の補助金を交付するための事務を行っています。また、気象警報などが発表された場合には、災害情報の収集などを行うため、泊まりこみの業務になることもあります。
谷所 私は住民税を課税する業務に携わっています。具体的には、課税資料(給与支払報告書や年金支払報告書、確定申告書、市民税・県民税の申告書など)に基づいて収入や控除の情報をシステムに入力し、住民税の課税額を決定する業務をしています。
伊從 採用される前は、市職員は“ずっとデスクワーク”をしているイメージがありました。しかし実際には、施設管理のための立会や草刈り、プール掃除なども行っていて、執務室を出て現場で行う業務も多く、とても驚きました。
齋藤 公務員といえば、黙々とパソコン作業をしているという印象がありましたが、そんなことはなかったです(笑)。職員には話が面白い人もたくさんいて、和気あいあいとした雰囲気の中で仕事をしています。私たちがよくイメージするような“お堅い”イメージではありませんでした。
谷所 どの部署でも、窓口で市民の皆さんからの相談を受けてそれに応対する、いわゆる“窓口業務”を行っているというイメージが強くありました。しかし、そのほかにも、法律改正や制度の変更などに伴う条例の制定改廃手続や庁内の関係部署との会議など、内部の職員間で進める仕事も多くありました。
伊從 採用試験に合格後、希望する業務などを記載して提出しますが、私は現在の所属を第1希望にしました。大学時代にモダンバレエをやっていたこともあり、練習でよく利用していた体育館などの施設管理に仕事として携わることができることへの期待と喜びを感じました。
齋藤 市民の皆さんと近い距離で仕事がしたい想いがあり、窓口業務を主に行う区役所を希望したところ、私も希望どおりの配属先となりました。地域総務課は自治会・町内会の活動や地域における防災活動、区の魅力づくり事業なども行っているため、仕事をする中で地域のことや地域の方々を知ることができ、とても充実した仕事ができています。
谷所 入庁後は年に1度、所属の異動希望を出すことができます。市民税課は異動希望先の一つとして挙げていたところでした。最初は、新しい知識や経験を得て成長できることへの期待と、業務や制度を正確に理解してやっていけるだろうかという不安が入り混じった気持ちでしたが、わからないことは資料を読んで自分なりのマニュアルを作成したりすることで仕事に対する自信がついていきました。
伊從 大学では地球科学科に所属し、古生物に関することを勉強していましたが、社会人と比べると時間に余裕があり集中して勉強できるので、専攻科目以外の語学勉強や資格取得にも励めばよかったと思っています。特に語学に関しては、大学では常にネイティブの先生と話せる貴重な環境が整っていたと、社会人になって改めて気づきました。
齋藤 友人と遊ぶことです。社会人になると友人と予定を合わせて会うことも難しくなるので、働き始める前に、旅行をしたりカフェに行ったりして思い出を作ることがオススメです。会社でも同期や先輩・後輩と仲良くなれますが、学生時代の友人は一生ものだと思います。
谷所 何事も人との「縁」なので、人との交流の機会を大事にすることです。特に大学時代のサークル活動では、サークルの立ち上げに関わり、そこで出会った方から大きな刺激を受けました。学生時代は様々な方と交流するきっかけがあると思うので、もっと多くの方との交流を大切にすればよかったと思っています。
伊從 市役所の仕事は、窓口業務をはじめ施設の運営業務など多岐に渡るため、異動するたびに仕事内容が大幅に変わります。そのため、幅広いことに興味・関心がある人や、いろいろな業務を経験したい人に向いていると思います。
齋藤 「静岡市民のため」にチャレンジし、頑張れる人だと思います。固定概念や前例に捉われず、どのような制度や取組が市民の皆さんの快適な生活につながるのかを考え、実行できる人が向いていると思います。
谷所 相手の立場になって考え、柔軟な発想をし、実行する力を持つ人です。前例のないことであっても、市民の皆さんの利便性の向上や要望に応えられるよう考え、実行・実現できる方が向いていると思います。
伊從 ゼロから勉強できることを探しており、最近になって中国語を学び始めました。今後、中国語に関する資格を取得して中国で現地の方と会話してみたいです。国際交流分野の仕事にも興味があるため、いつか仕事にも活かせることができたらと思っています。
齋藤 新型コロナウイルスの感染拡大が収束したら、全ての都道府県を制覇をしてみたいです。全国各地の美味しいものを食べたり観光地を巡ったりと、その土地にしかない良さに触れ、学びながら、自分の経験を増やしていきたいです。
谷所 自分自身の視野や考え方を広げるため、これまでに経験した福祉や税関係以外の様々な分野の業務を経験したいと思っています。また、プライベートでも海外旅行や資格取得といった新しいことに挑戦し、スキルを習得して知見を深めていきたいです。
伊從 入庁前は、新しい環境で働いていけるのか不安でいっぱいでした。入庁当初も、知らない言葉が飛び交い、職場に慣れるまで悩むことも多くありました。しかし、周りの上司や先輩方、同期に、仕事のことやそれ以外のことにも相談に乗ってもらい、今では楽しく働いています。就職活動を行う中で不安やプレッシャーに悩んでいる方もいるかと思いますが、悔いが残らないように頑張ってください!皆さんと働ける日を楽しみにしています。
齋藤 市役所には様々な仕事があるため、あなたに合う仕事がきっとあります。また、どこの部署、どんな仕事であっても「静岡市のため」に働くことができるので、やりがいをもって働いている職員が多くいるというのもこの仕事のいいところです。ぜひ、私たちと一緒に働きましょう!
谷所 市役所の業務は観光、経済、福祉、税金など多岐に渡り、異動によって全く異なる分野の仕事を担当することになり戸惑うこともあるかもしれません。私自身、異動を経験し、以前とは全く異なる業務内容に、まるで転職したかのように感じました。ですが、そういった経験を積むことで視野が広がり、自分自身の成長にもつながることがこの仕事の魅力の一つだと感じています。日ごろから様々な経験を積んでチャレンジ精神を大切にし、成長意欲を持ち続けることが大切かと思います。また、家族や友人と過ごす時間や、リフレッシュする時間も大切だと思うので、適度に息抜きしつつ、採用試験に向けて頑張っていただけたらと思います。
※掲載職員の所属・職位は令和4年2月現在のものです。