青年海外協力隊の経験が、
国際交流の仕事に役立っている。
まちづくりの舞台裏
case #08
観光交流文化局 観光・国際交流課
主任主事(事務) 田中 晴子
平成31年度採用(創造力枠)採用

国際交流は、綿密な調整が欠かせない。

静岡市の国際交流に関わる業務を担当しています。業務の一つとして、海外の学校と市内の学校の交流をコーディネートしています。海外の学校と受入校の双方にとって、学びの多い交流となるように、先生方と事前の打ち合わせを重ね、一緒に交流プログラムを作りあげています。交流の当日、生徒同士が文化や言葉の垣根を越えて友好を深めていく姿を見て、この仕事のやりがいを改めて感じました。

国際交流と聞くとどこか華やかなイメージがあるかもしれません。しかし、その裏には、関係部門との綿密な調整や関係者との事前の打合せなど、目に見えない業務があります。交流を進めていくにあたっては、相手国の文化や習慣を尊重しながら、受け入れ側の状況も理解してもらう必要もあるため、慎重に進めていかなくてはなりません。一つ一つの地味な作業、地道な活動の積み重ねの上に、友好関係が築かれていると思います。

青年海外協力隊に参加し、難民キャンプを支援。

私は静岡市職員採用試験の「創造力枠」を受験し、市職員として採用されました。静岡市との関わりは、大学を卒業してある民間企業に就職し、静岡市に配属されたことから始まります。それまで、縁もゆかりもないまちでした。
民間企業では海外営業部門で働いていました。次第に、困難な状況に置かれた人々のための活動がしたいと考えるようになり、青年海外協力隊への参加を決めました。

派遣先は、マラウイという南部アフリカにある小さな国です。2年間にわたって、難民キャンプを支援する活動をしていました。難民の方に食糧が行きわたるように、現地の行政スタッフと協力しながら支援プログラムを組み、マネジメントする仕事をしていました。
支援プログラムを進めるためには、行政スタッフや関係機関とプロセスを共有しながら効率よく作業を行わなくてはなりません。また、課題があればすぐにフィードバックして改善していくことが求められます。「PDCAサイクル」を回していく業務経験は、現在の仕事にとても役立っています。

青年海外協力隊の活動を終えて日本に帰国してからは、約3年間、東京にある国際協力活動を行うNGOで難民キャンプの教育支援や国内の災害支援などに携わってきました。仕事面でのやりがいはありましたが、大都会で生活するうちに、静岡市の自然や、友人たちが懐かしくなりました。
有楽町にある静岡市移住支援センターに初めて行ったのはその頃です。センターで市職員採用試験の「創造力枠」の存在を知り、自分に向いているのではないかと思い、迷わず応募しました。面接試験では、青年海外協力隊やNGOでの活動経験をどのように市役所で活かしたいかプレゼンテーションをしました。

幅広い知見を養い、まちづくりに貢献したい。

いま市内在住の外国人の数は増えており、多文化共生や国際交流に関係する業務は拡大しています。このような状況の中、これまでの経験を活かしていくことは当然ですが、幅広い視野や知識を持つことが欠かせないと感じています。
その機会をつくるために、職員有志による自主研究グループを立ち上げました。研究会では「異文化理解」「SDGs」「オクシズの魅力」など幅広いテーマで講師を招き、講座を開催しています。勤務時間外に活動しておりますが、講座から学んだことを市政に活かせればと考えています。

東京で満員電車に揺られているとき、海と山の豊かな自然に恵まれた静岡市の暮らしをとても懐かしく思い出しました。気候も人も穏やかで、のんびりとした温かなまちです。都市機能も充実し、日々の生活に不便を感じることもありません。暮らしの満足度はかなり高いのではないでしょうか。県外出身者、移住者の視点を活かしながら、静岡市の魅力をどんどん発見していけたらと思っています。
また、静岡市は人材育成のための各種研修や支援が充実しています。女性向けの研修もあり、女性が働きやすく、活躍できる環境と制度が整っています。このような環境のもと、様々な業務や自主研究グループの活動、いろいろな場面での出会いを通じて幅広い知見を養い、市職員として、また一人の市民として、静岡市のまちづくりに貢献していきたいと思います。

田中 晴子さんの配属先

平成31年度~
現所属

※掲載職員の所属・職位は令和2年3月現在のものです。

まちづくりの舞台裏一覧へ