私は現在、子どもの保育・教育、子育て支援を担う認定こども園で、年長児の担任をしています。一人ひとりの発達の差や個性を踏まえ、自分で考えたり、友だちの思いを受け止めたりしながら関わり合って生活できる環境作りを心がけています。また、保護者の子育ての悩みや子どもの成長の喜びを共有しながら、安心して子どもを預けられる、子育てのよりどころとなれる居心地の良い園づくりに、日々取り組んでいます。
毎日子どもたちの笑顔に囲まれ、成長を見守ることができることは、保育教諭ならではの喜びではないかと思います。子どもの発達や個性は様々で、一人ひとりに応じた対応が必要となります。うまくいくことばかりではありませんが、様々な支援方法を取り入れて、日々試行錯誤しながら子どもたちと向き合う中で、成長した姿や笑顔が見られたときはやりがいを感じます。子どもたちが毎日楽しげに登園してきたり、保護者の方に「ありがとう」と言ってもらえることは、この上ない励みとなります。
生活発表会で、子どもたちが好きな絵本をもとに作った劇を披露することになったときのことです。好きな絵本ということで、子どもたちも「やりたい!」と張り切って練習や準備に取り組んでいました。あっという間にセリフや動きを覚え、道具や衣装の飾りつけ、ダンスを自分たちで考えたりと、発表会を作り上げていく姿がとても生きいきとして輝いていました。その姿がとても印象的で、子どもの「やってみたい」という興味や「やりたい」という意欲から生まれるパワーに驚かされました。
採用された当初は、「私が担任でいいのか」、「私にできるだろうか」と不安に思うこともありましたが、まずは自分自身が子どもたちと楽しく過ごし、子ども・保護者・職員との信頼関係を築くことを意識して取り組んできました。その中で、子どもから学ぶことが多いのはもちろんのこと、先輩方による丁寧な指導や多彩な研修に積極的に参加することで、知識・教養をより深めることができます。保育教諭は、成長できる環境に恵まれていると思います。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!
※掲載職員の所属・職位は平成30年3月現在のものです。