こころの健康センターでは、メンタルヘルスに関する相談や研修、市民講座の企画、開催などを行っています。メンタルヘルスの維持・向上は、身近な問題ですが、専門性が求められるため、精神科医や心理技術者、保健師といった関係者と力を合わせながら仕事を進めています。さまざまなメンタルヘルスの課題がある中、私は依存症対策を担当し、相談や家族向け講座などに取り組んでいます。
依存症対策の業務の一つに、アルコール・薬物依存の問題に悩むご家族に向けた集団プログラムがあります。実施にあたり、依存症家族会の方と協力しながら企画・運営できることに魅力を感じています。また、参加者から「ここに来て良かった。」という声をいただいたときにはとても嬉しくなります。ただ、参加者への長期的なサポートをどのように行っていけば良いかという点にはまだ課題も多く、上司と相談しながら模索しているところです。
以前、地域の支援者を対象とした依存症への理解を深めるための研修会に企画段階から携わりました。この研修会では、企画から携わった経験も印象深かったのですが、アルコール依存症の当事者の方と一緒に企画を進めたため、その思いに触れながら意見交換を続け、研修を創りあげ、開催できたことがとても印象に残っています。
行政の精神職として働くことの魅力は、相談業務から施策づくりまで幅広い仕事に携わる機会があること、そして、地域の多くの関係者と出会い、力を合わせて仕事に取り組めることにあると思います。私は、周りの方の支えや多くの市民の方との出会いが、自分の成長につながっていると感じています。あなたも仲間になって、一緒に静岡市民のメンタルヘルスのために働きませんか。
※掲載職員の所属・職位は平成30年3月現在のものです。