私は学校給食センターで働く栄養士として、献立作成や衛生管理、アレルギー対応に関する仕事に携わっています。調理作業に携わることはありませんが、使用する食材の選定やチェック、調理工程の確認、調理の指導など、安心・安全な給食を提供するために日々取り組んでいます。また、学校に出向き連携しながら、色々なテーマで子どもたちの食に対する知識が深められるように指導をしています。
献立は、栄養価や価格、衛生面に加え、季節の食材や行事食、地産地消なども考慮して作成しています。すべての条件を満たすような献立を考えるのは苦労することも多いですが、子どもたちから「おいしかった」、「また食べたい」という声をもらえたときは、やりがいを感じます。また、シラスなどこれまで給食に出していなかった食材を取り入れるなど、新しい献立を考えることが出来るのも魅力のひとつです。
以前、「野菜を食べよう」というテーマで栄養指導をしたことがありました。どのようにしたら子どもたちに伝わりやすいのか先輩にアドバイスをもらい、教材を使うタイミングや話し方など試行錯誤して本番に臨みました。指導後の給食の時間には、「野菜を食べてもっと元気になりたい」、「苦手だったけど、一口食べてみたらおいしかった」といって給食を残さず食べる子どもたちの姿を見ることができ、とても嬉しく思いました。「次はもっと子どもたちの心に残る指導をしたい」と思うきっかけになりました。
小中学校栄養士の仕事を通じて、これからの未来を担う子どもたちの健康づくりや、食に関する知識の向上に携わることができます。事務的な業務だけでなく、調理の様子や学校での子どもたちの反応など、現場を通じて学ぶことが多くあり、自分自身も成長していくことが出来ます。「静岡市ならではの献立を作りたい」、「食の魅力を子どもたちに伝えたい」、そんな思いを持っている皆さん、静岡市で一緒に働いてみませんか。
※掲載職員の所属・職位は平成30年3月現在のものです。