私は現在の職場で、薬事監視員として、医薬品や医療機器等を扱う事業所に対する調査および許認可業務を担当しています。具体的には、市内の薬局やドラッグストアといった施設に立入調査を実施し、設備や人員が法律に適合しているかどうかを確認します。また、毒物や劇物を取り扱っている販売店や工場などにも同様に調査を実施します。他にも、薬剤師試験に合格された方への免許交付事務も行っています。
現在の担当業務では、薬機法や麻薬取締法、毒物劇物取締法など様々な法律についての知識が求められます。これらの法律について勉強するのはとても大変ですが、きちんとした根拠に基づき対応することで市民の皆さんの信頼を得られたときの充実感は非常に大きなものがあります。静岡市がより安心・安全なまちになるよう、医療面から支えていくこの仕事に、大きなやりがいを感じています。
採用後、最初に配属された水質管理課では、現在の業務とは全く異なり、水道水の水質検査を担当していました。普段家庭で利用する水に対して不安を感じていた市民の方に、具体的な薬剤師としての専門知識やコミュニケーション能力を総動員しながら、検査数値を示しつつ解りやすく説明することで納得・安心していただくことができ、「ありがとう」と声を掛けていただいたときはとても嬉しく思いました。
行政職としての薬剤師は、調剤業務に従事することはありません。しかし、担当する業務は多岐に渡り、化学の知識を活かして検査に従事することもあれば、感染症について聞かれる場面もあります。そんな幅広い知識を持つ行政職としての薬剤師は、市民の皆さんからはもとより、一緒に働く仲間からも頼りにされる存在です。ぜひ一緒に静岡市を盛り上げていきましょう!
※掲載職員の所属・職位は平成30年3月現在のものです。