獣医師
観光交流文化局 日本平動物園
獣医師
太田 智
平成25年度採用
配属先
平成25年度~平成26年度
動物指導センター
平成27年度
環境保健研究所
平成28年度~
現所属

動物の健康管理だけではなく、多彩な業務を担当

私は現在、日本平動物園の動物病院で、園内で飼育している動物の診療や、他園との動物移動などの業務を行っています。市民の皆さんに教育やレクリエーションを提供する場として、動物の健康を維持することはもちろん、動物を単なる「見世物」にするのではなく、生態展示を心掛け、動物が住みやすく、かつ、来園者がその動物本来の姿を見ることができるように努力しています。また、子どもたちに動物への興味を持ってもらえるよう、サマースクールや出張動物園といった各種教育事業も行っています。

身につけた知識と技術が、動物の命を救う

一般的な臨床獣医師が治療する動物は主に犬、猫、ウサギなどのペットに限られますが、動物園では野生動物を治療する機会に恵まれます。その分、治療に関する情報も少なく苦労することもありますが、自ら学ぶという姿勢を身につけることができると思います。自分が身につけた知識や技術で命を救うということは、責任も伴いますが、とてもやりがいのある仕事だと感じています。

動物指導センターで携わった「地域猫事業」

採用後、最初に配属された動物指導センターでは、野良猫による住環境の被害やトラブルを防ぐため、野良猫を増やさないようにする自治会活動の準備経費を補助する「地域猫活動モデル事業」に携わっていましたが、制度の利用希望者が少ないという課題がありました。そのため、係で協力して各地域のボランティアや自治会の方々に制度の趣旨を説明し、働き掛けた結果、次年度には制度の利用者が増え、多くの方から感謝の言葉をいただいたことが一番印象に残っています。

未来の市職員を目指す人へ

世間一般では、公務員は民間のような厳しさがない、というイメージがあるかと思いますが、決してそんなことはありません。配属された職場で、まず与えられた仕事を全うすることが第一ですが、次第に自分の取り組みや提案によって、仕事の質が上がり、範囲が広がっていく可能性は十分あります。静岡市職員に採用された方には、市民の皆さんに最大限貢献するため、既存の概念にとらわれることなく、新たな仕事の方法を切り開いていただきたいと思っています。

※掲載職員の所属・職位は平成30年3月現在のものです。

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