水道水の中に含まれる化学物質の量などが、安全・安心に利用できる基準を満たしているかを検査しています。具体的には、公園などの採水地点へ行ってサンプルを採取し、水道法に基づく水質検査を実施します。水質検査には様々な分析機械を用いるので、それらの日常的な点検も私たちの大切な業務です。また、水道水源で事故などによる水質汚染がないか監視を行い、静岡市の水の安定的な供給に努めています。
私は、採用後の最初の職場として水質管理課に配属され、ホルムアルデヒドのような有機化合物や、カドミウムや鉛といった金属元素に加えて、細菌の検査にも携わることで、幅広い検査業務から新しい知識をたくさん吸収できて、とてもやりがいを感じています。化学の視点に立って、目では観測できない物質を高精度で定量して安全を確かめることにより、市民の皆さんに安心して水道水を利用していただけるようになることが、私の業務の一番の魅力です。
ダイオキシン類の検査を年1回実施しているのですが、昨年度と同じ採水地点に向かい、「さあ、採水しよう!」と給水栓のそばに行くと、蛇口がなくなっていました。「このままだと採水ができない。どうしよう…」と思いましたが、すぐ上司に連絡して、その日のうちに別の蛇口から無事採水することできました。その時の、先輩・上司の温かく迅速なフォローに本当に感謝しています。
化学の視点に立って、私たちの日常生活に欠かすことのできない水道水が安全かどうかを検査することが、化学職の私に課せられた重要な職務です。自信を持って検査結果を出すためにも、化学に関する知識や関連する法律を学び続ける姿勢が重要です。また、庶務事務などを行うにあたり、専門分野以外の知識も幅広く必要になります。専門分野はもちろんのこと、それ以外のことであっても、積極的に挑戦し、学ぶ姿勢を大切にしてください。
※掲載職員の所属・職位は平成30年3月現在のものです。