私は保健師として保健福祉センターに所属し、赤ちゃんから高齢者まで、地域に住むすべての人が健康に生活できるよう、健康づくりの支援を行っています。育児相談や幼児健診、特定健診後の保健指導の他に、担当地区の家庭訪問、高齢者への介護予防、子育てサロン等への健康教育など様々な事業を実施しています。
採用後1~3年目に担当した地区では、実家が遠く、近くに頼れる人がいないなどの事情で、出産後に育児不安を訴える母親がたくさんいました。そこで、主任児童委員さんや地区社協の会長さん、自治会長さんなどの方々と何度も話し合いを行い、地区内に0歳児の子をもつ母親が集える「子育てサロン」が立ち上がりました。参加した母親から「友達ができた」「いろいろ相談できた」との声を聞き、「地域での子育て支援の重要性」とともに、地域の皆さんと一緒に考えて実現する「地域づくりの楽しさ」を実感する貴重な経験となりました。
採用後、今まで3か所の保健福祉センターで働いてきましたが、それぞれの地域によって生活している人の暮らしぶりや考え方も異なります。健康づくりをすすめるうえで、静岡市としての理想ばかりを伝えるだけではなく、住み慣れた地域で健康で元気に生活できるよう、地域の人の声に耳を傾け、一人ひとりの思いや考えに寄り添って一緒に考えることを心がけて仕事をしています。
保健師は様々な年代の方と関わることが多く、とても勉強になります。1つ1つが経験となり、その後の業務に活かすことができ、保健師としてのスキルアップにもつながります。私は、過去に育児休業を取得し、職場復帰しました。子どもの急な発熱などで休暇が必要なときも、職場のサポートがあり、仕事と育児を両立できています。地域の人が安心して健康に生活できるよう、私たちと一緒に静岡市の保健師として働きましょう!
※掲載職員の所属・職位は平成30年12月現在のものです。