私が所属する食品衛生課は、食の安心・安全を通して、市民の健康を守るための仕事を行っています。具体的には、市民や営業者からの相談に応じたり、営業施設への立入検査を通して、施設が法律の基準に適合しているかを審査したり、衛生指導をしたりしています。また、市民の皆さんと意見交換をして、双方の理解を深めるような事業も行っています。薬剤師や獣医師などの専門職が「食品衛生監視員」として、専門知識を活かして仕事をしています。
日本の食品衛生は世界的にも高いレベルにあると思いますが、未だに年間1,000件もの食中毒が発生しています。食中毒はいろいろな要因が絡んで起きるため、発生を減らす(本当は無くしたい!)ことは、容易ではありませんが、市民の健康を守るとてもやりがいのある仕事です。政令市である静岡市は、立入検査などの現場の業務だけでなく、都道府県のような施策の企画立案も出来るので、魅力的な職場環境だと思います。
市民や営業者の中には様々な考えを持った方がいらっしゃるので、相手の言葉をよく聞き、尊重することを心掛けています。そうしたところから思わぬ気づきを得られ、業務に活かせるヒントが見つかることもあります。一方で、食中毒事件のような重大な案件では、相手に関わらず毅然とした対応が必要です。なかなか上手くいかないことも多く、日々、反省ばかりですが、立場や場面に応じたコミュニケーション能力を高めていきたいと思います。
公衆衛生獣医師の仕事はどのようなものなのか、なかなかイメージしづらいと思います。静岡市の獣医師は、「動物」「食品」「研究」「動物園」など多岐にわたる分野で働いています。同じ獣医師でも様々なバックグラウンドを持つ職員がいて、互いに支え合って頑張っています。
私は人事制度により「食品衛生・研究分野」の職務深耕ステージを選択しているので、今後もこの分野で少しでも貢献できればと思っています。もし、静岡市の獣医師の仕事に興味を持たれましたら、いつでもお問い合わせください。
※掲載職員の所属・職位は平成30年12月現在のものです。