静岡市消防局は、静岡県中部の3市2町(静岡市、島田市、牧之原市、吉田町及び川根本町)を管轄する職員数1,000人を超える、全国でも大規模な消防本部です。私は、消防士となり12年目を迎え、現在は人命救助の専門部隊である特別救助隊員として、各種災害に対応することが主な任務です。また、海外において大規模な災害が発生した際に出動する国際消防救助隊(IRT)の隊員にも任命されています。
災害現場は様々な危険が伴いますが、人命救助を最優先に隊員の安全確保の徹底についても着実に行います。山岳救助事案では、10時間を超える長時間の活動になることもあり、体力・気力ともに限界に近い活動を強いられますが、助けた人から「本当に助かったよ。」「ありがとう。」の言葉をいただいたときは、その疲れが一気に吹き飛び、人の役に立てたことに消防士として働くことのやりがいを感じることができます。
私は、消防士として様々な経験を重ねる中で、困難な業務であればあるほどそれを乗り越え、努めていくことが自分の成長につながっていると感じています。私は12年前に「市民のために働きたい」という思いから消防士になることを選択しました。これからもこの気持ちを忘れず、人命救助のプロフェッショナルとして市民のニーズに応えるべく使命感と責任感を持ち続けて仕事をしていきたいと思います。
消防士という仕事は、様々な場面でやりがいを感じることができる仕事です。ひとたび災害が発生すると隊員全員が心を一つに一丸となり災害に立ち向かうからこそ、隊員間には家族のように固い絆と信頼関係が築かれていきます。災害の被害拡大を最小限に留められた時の達成感は何ものにも代えがたく、経験として心に刻まれていきます。静岡市消防局には、全国に誇る装備・技術・経験があります。皆さんも静岡市消防局の一員として、私たちと一緒に市民生活の安心・安全を守っていきましょう。
※掲載職員の所属・職位は平成30年12月現在のものです。