私は現在消防隊員として、火災や救急、救助など様々な災害から市民の生命や財産を守るため、24時間の交替制勤務で働いています。また、防火対象物の立入検査や訓練指導などを行い、市民の皆さんの防災意識を高め、安心・安全に暮らせるまちづくりを目指しています。
私たちは、日々、人の命とかかわる仕事をしています。活動の中で生命の危機に直面したとき、性別・年齢問わず最大限の救命措置を行います。しかし、必ずしもすべての命を救うことができるわけではありません。悲しい場面に遭遇することもあり、無力感を味わうこともあります。しかし、救命措置により命を取り留め、社会復帰を果たした人がいると知ったときは喜びを感じます。私たちの使命は、災害による被害を軽減することはもちろんのこと、市民の生命・身体・財産を守ることです。この消防という職業に私は、やりがいを感じます。
訓練や災害現場での任務を遂行する上で、男性消防吏員との体力差を感じることもあります。しかし、そんなときこそ悲観せず前向きにとらえ、今の自分に何ができるのか、何をすれば隊の活動効率を少しでも上げることができるのかを考えながら仕事をしています。
消防の業務というと消防隊、救急隊、救助隊のイメージが強いと思いますが、それだけではありません。通信指令業務、火災予防業務など様々な側面から市民の皆さんを守るために働いています。そんな多種多様な業務がある消防だからこそ、男女それぞれの能力を発揮できる場所があると思います。私たちと一緒に、市民の皆さんが安心して生活できる地域を作っていきましょう。
※掲載職員の所属・職位は平成30年12月現在のものです。