私は小中学校事務職として静岡市の子どもたちが学ぶ公立小中学校の運営に携わっています。教員に係る給与・旅費事務、学校備品の購入、施設の維持管理など、仕事の内容は多岐にわたります。また、「学校」という特別な場所での業務には専門性が必要になります。携わる全ての仕事のその先には、必ず子どもたちがいます。子どもたちがすこやかに学び、成長することができるよう、日々の仕事で学校づくりを支えています。
私の仕事が子どもたちの学校行事に影響を与えることもあります。例えば、本校では卒業式の終わりに卒業合唱でひな壇を使用します。ある年、学校で保有しているひな壇だけでは不足するという問題に直面しました。急きょ、用具や使用状況を確認し、適切な購入数を検討し、教員や業者と協議を重ね、本番までに必要な数をそろえることができました。合唱本番、子どもたちの晴々とした姿に、私の仕事が子どもたちの学校行事につながっていることを実感しました。
小中学校事務職の仕事は多種多様です。しかし、どの仕事も子どもや一緒に働く教員、業者、地域・保護者の方が関係しており、私1人で完結する仕事はありません。教員との日々の会話の中から、授業で必要な備品が足りないことを知ったり、修繕が必要な設備が見つかったりします。子どもたちが安心・安全に過ごせる学校を実現するために、些細なことでも情報を共有することを大切にしています。
小中学校事務職は基本的に1校に1人です。業務も幅広く、着任当初は戸惑うこともあるかもしれませんが、静岡市には「共同実施」という他校の小中学校事務職との連携体制があり、先輩に相談しやすい環境が整っています。学校の課題解決をしていく中で、子どもたちの成長を身近に感じられる、やりがいのある仕事だと思います。皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
※掲載職員の所属・職位は平成30年12月現在のものです。