建築指導課の業務は、主に建築基準法に基づく建物の建築確認や許可及び指導です。私の担当する仕事は、多くの人々が利用する施設の点検結果の確認や、法に基づいた安全のための指導を行うことです。近年発生している建物火災での死亡事故などは、施設を適法に管理していれば防げた事故もあります。適法で安全な施設管理の指導を行うことが、市民の皆さんの安心・安全な暮らしにつながっていると感じています。
市民の皆さんからの通報や関係機関からの情報提供により、建築基準法違反の疑いがある施設への立入調査を実施することがあります。法令違反を確認した際には厳しい言葉で指導を行うため、反発されることが多くあります。しかし、具体的な事故事例を示して法令順守の意義を説明し、相手方の理解を得られたときにはこの仕事の大きなやりがいを感じます。日々改正される建築基準法などの理解は大変ですが、間違いは許されず勉強を欠かすことはできません。
採用後、最初に配属された下水道施設課では、下水道施設の維持・管理や更新工事の設計・工事監理を担当していました。初めて触れる機械ばかりで大変でしたが、やりがいを感じました。現在の建築指導課では、建築基準法をはじめとする法令に関する仕事が主で、違う会社に転職した気分でした。今までとは違う分野の仕事を覚えるのは大変ですが、色々なことに興味を持ち、積極的に学び、機械職のプロとして自信をもって仕事ができるように努力しています。
機械職は、快適な市民生活において重要な上水道・下水道の施設、清掃工場、庁舎及びその他の公共施設の維持・管理業務や工事の設計・工事監理など多岐にわたる分野で活躍しています。人事異動のたびに初めて経験する業務が多く苦労することも多い反面、民間企業ではなかなか経験できない様々な仕事ができるのも市役所で働く魅力だと思います。皆さんが今まで学んできた知識や経験を静岡市で活かしてみませんか。
※掲載職員の所属・職位は平成30年12月現在のものです。