私は児童福祉司として、児童虐待や子どもの発達の悩みなど子どもに関する相談に対し、家庭環境や生育歴等の聴取を行いながら、児童心理司の職員と協力して、家族が抱えている問題を整理し、電話や児童相談所内での面接だけではなく、家庭や学校などに直接訪問しての援助も行っています。
子どもに関する相談といっても、内容は人それぞれで、問題は多岐にわたるため、担当者の力だけでは解決できないことが多く、周囲との協力が不可欠です。児童相談所には、事務、福祉、心理、保健師などの様々な職種の職員が一緒に働いており、困難な状況では、組織一丸となって対応しています。それぞれの知見から助言を得られるとともに、多角的視点を培うことができるのは大きな経験となっています。
採用後、初めて配属されたこころの健康センターでは、こころの病を抱える人や、その家族からの相談への対応をはじめ、病からの回復過程を援助するリハビリテーション、こころの病への理解を広げる普及啓発まで幅広く業務経験させてもらいました。人事異動により配属された現所属では、子どもに関する分野を扱うことから、新たな知識やノウハウが必要となり、業務内容の変化に適応するために、上司、先輩から助言指導を受けたり、研修や勉強会に参加したりするなど、自己研鑽を図るよう努めています。
本市では精神医療・精神保健福祉のみならず、障害福祉・児童福祉・経済支援といった関連分野で精神職が活躍しています。様々な分野で経験を積み、知見を広めることができるのは、行政機関ならではの魅力です。ぜひ、静岡市の精神職として一緒に働きましょう。
※掲載職員の所属・職位は令和2年3月現在のものです。