私は現在、学校、消防分団、市営団地、公民館などの公共建築物の新築や改修等を行うための設計・現場監理業務を担当しています。これは、公共建築物が法律に基づき適正に設計・施工がされているか監理を行うもので、安心・安全な建物づくりに必要な業務です。
私は小学校の体育館の大規模改修・構造保全工事の設計から現場監理までを担当しました。実際工事に入ると設計通りにいかないことが多く、順調に進みませんでしたが、関連部署、学校関係者、業者の皆さんとの打合せを頻繁に行い、相互の認識のずれや行き違いがないように取り組んだ結果、無事工期内に竣工できました。ひとつの工事に多くの人が関わり、長い時間をかけて完成したときは達成感がありました。また、地域の景色の一部を形づくることに関わることができて、とてもやりがいを感じました。
様々な工事を経験して学んだことは、一緒に仕事をする相手の立場・状況を理解したうえで、行動することです。立場・状況の違いから、それぞれ自分たちの都合を優先しがちになるのは仕方のないことですが、それでは互いに納得のいく結論には至りません。打合せなど、コミュニケーションを頻繁に取ることによって相手を理解し、工事を進める必要があります。このことは工事に限ったことではなく、仕事をするうえでとても大切なことだと思います。
建築職としての知識を深めることは、技術的視点から提案したり、問題解決に結びつけるために、とても大切で必要なことですが、様々な職種の職員や業者の皆さんと仕事をするので、自分の専門分野以外の知識、視野が必要になります。建築職としての知識はもちろん、広い視野で様々な人とコミュニケーションをとることができる職員を目指してください。
※掲載職員の所属・職位は令和2年3月現在のものです。