私は現在、牧之原消防署地頭方出張所において救急隊と消防隊の2つの隊に所属しており、災害出動だけでなく資機材管理や救命講習、消防訓練などの業務を行っています。消防士の仕事はチームワークを必要とするため、隊としての訓練を重ね、日々災害に備えています。
静岡地域の消防広域化により、牧之原消防署には3市2町の各消防署で経験を積んだ消防士が在籍しており、当直勤務の隊編成は様々な経験を積んだ消防士で組まれています。お互いに助け合い、ときには叱咤激励しながら業務を行っています。
災害時、住民の皆さんの生命や財産を守ることはもちろんのことですが、私たちはあらゆる事業所に立入検査を行う災害予防業務にも携わっています。
救急隊や消防隊としての仕事は、いつも災害が発生してから始まります。しかし、立入検査は消防業務のなかでも数少ない、災害を未然に防止するための仕事です。立入検査の結果、災害予防上欠けている箇所を発見した場合は改善を促し、災害の元となり得る要因を未然に防ぐことができたとき、私はやりがいを感じます。
消防士になってから様々な資格や免許を習得する機会を得ることができました。
消防士を続けていくなかで、災害対応力を向上されるためには、知識のアップグレードが必要不可欠です。今の自分より確実にレベルアップすることができます。
また、消防士は住民の皆さんと触れ合う機会が多くあります。その際、言葉遣いに気を付けるとともにわかりやすい説明を心掛け、住民の皆さんから信頼していただける消防士であるように心掛けています。
スポーツや勉強、資格取得など、様々なことにチャレンジしてください。そのとき、成功することだけではなく失敗することも同じくらい重要です。仕事では、楽しいことだけでなく辛いことや苦しいこともありますが、チャレンジした経験や失敗した経験が活きてきます。
私自身、学生時代の経験が今も大きな財産となっています。ぜひ多くの経験をして自分自身を磨いてください。そして、ともに消防士というプロフェッショナルを目指しましょう。
※掲載職員の所属・職位は令和3年3月現在のものです。