水質管理課では「安全でおいしい水の安定的な供給」を実現するため、水道水の検査や水源となる河川の監視をしています。具体的には市内のあらかじめ決められた地点で採水したあと、水道法に基づく水質検査を実施し、浄水場から各家庭に送られている水道水が水質基準を満たした安全・安心な水であることをチェックしています。職場は化学職と薬剤師が大半を占める理系色が濃い環境で、楽しい雰囲気の中仕事をしています。
水道水の水質基準は、味や臭気といった基本的な項目から細菌や金属類、揮発性物質に至るまで多岐にわたります。これらの検査を行うためには、法令で定められた様々な分析機器を扱うスキルが求められ、学生時代に学んできたことが存分に発揮できるという魅力があります。
また、水質検査によって水道水に異常がないことを日々確認しており、市民生活に欠かせない水道水の安全を縁の下で支えているというやりがいを感じられます。
水質管理課では市民の皆さんと接する機会は決して多くありませんが、水道水の味や色について相談を受けることがあります。その際は、上司から言われた「何事も市民目線に立って考える」という言葉を忘れず、市民の皆さんの話にしっかり耳を傾けることや、専門用語などの難しい言葉を避けた分かりやすい説明をすることを心掛けています。市民の皆さんからの相談内容を解決できたときや説明に納得していただけたときは、とても達成感を得ることができます。
化学職は、検査・分析業務以外にも大気・水質の監視業務や工場への指導・立入など幅広く業務を行うため、各業務の根拠となる様々な法令を理解する必要があります。そのため、自ら進んで学ぼうとする姿勢や、自身の業務とは一見関係なさそうなことにも高くアンテナを張って情報収集する姿勢が大事だと感じます。ぜひ一緒に化学の知識を活かして静岡市に貢献してみませんか?
※掲載職員の所属・職位は令和3年3月現在のものです。