仕事でもっと活躍したいという思いから、市役所とは違う経験ができる省庁派遣に興味があり、商業労政課に所属されて2年が経った頃から本格的に派遣について考えるようになりました。経済産業省への派遣は自ら希望したため、決まった瞬間の不安はほとんどありませんでした。むしろ、この派遣での新しい出会いや省庁ならではの新しい知識、経験、考え方などを習得することへの期待が大きかったです。
派遣直後の3ヶ月間は、新型コロナウイルス感染症への対策チームに入り、コンビニやスーパーでの衛生用品や食品に関する在庫状況の情報を収集したり、その都度生じる問題に対して状況に応じて柔軟に対応していました。このチームには様々な所属から職員が召集されていたにもかかわらず、各職員の役割など具体的なことを数時間で決定して対策に動き出すというスピード感に驚きました。
7月以降は、コンビニやスーパーといった小売業で生じる課題を解決するためのサポートやプレミアムフライデーにおける消費喚起に関することを担当しています。
職場は、上司や同僚とコミュニケーションが取りやすく風通しが良い雰囲気で、現在は職場に出勤せずに仕事ができる体制が整っていたり、時差出勤を行うなど柔軟な働き方にも取り組んでいます。
現在、担当する業務において新しい研究会の立上げに向けた準備をしています。課題となっている論点や構成委員の選出などゼロから作り上げていくものであるため、大手企業経営者の方をはじめとする様々な関係者の方々と意見交換を行ってきました。そうした方々とのやり取りを通じて、広い視野を持って物事を考えることの大切さを学びました。普段では出会うことのできない、豊富な経験をお持ちの方々と直接会話する機会が多いということがこの仕事の大きな魅力の1つだと感じています。
静岡市職員としての業務一つ一つが市民の皆さんの暮らしに直結していると考えると、責任の重さとともに大きなやりがいを感じませんか。私は今回の派遣を通じて、業務のスピード感、判断や決定の速さ、知識や情報を収集することへの姿勢といった面で、「さすが国の行政機関」と圧倒され学ぶことが多くありました。しかし一方で、市民の皆さんや地元企業の声を聴いて、身近なところで寄り添うことができることこそが市役所職員として働くことの魅力だと改めて感じました。また、市民の皆さんの生活に身近だからこそ、誰のため・何のために行う業務なのか、もっと良くするには何が必要かといった目的意識と改善意識を持つことが大事だと改めて思いました。これからもその意識を持ちつつ、この派遣で学んだことも最大限静岡市に還元できるように取り組んでいきたいと思っています。ぜひ一緒に静岡市を盛り上げていきましょう♪
※掲載職員の所属・職位は令和3年3月現在のものです。