市長公室 東京事務所
主査
松木 喜伯
配属先
平成22年度~平成24年度
簡易水道課(現:水道施設課)
平成25年度~平成28年度
市街地整備課
平成29年度~平成31年度
産業振興課
令和2年度
広報課
令和3年度~
現所属

Q.東京事務所に配属される前に経験した、印象に残っている出来事を教えてください。

現在の東京事務所を含め5つの職場を経験してきましたが、採用後、最初に配属された簡易水道課(現:水道施設課)での仕事は今でも印象に残っています。
水道料金の徴収や山間地の水道施設の維持管理が主な業務でしたが、水道管の凍結や、台風による濁水によって水道水が供給できないときには、夜中に職員が配水場に集合し、暗い山道の中マニュアルの給水車を走らせて朝までに各世帯へ水を届けるという業務もありました。水道の安定供給という、市民生活に密着した仕事を最初に経験できたことは、自分の財産になっています。

Q.東京事務所ではどんな仕事をしているのですか。

東京事務所への異動が決まったときは、新しい環境への期待もありつつ、妻と1歳になる娘と家族揃ってコロナ禍における東京での新生活を送ることに、もちろん不安もありました。現在は、日中は東京事務所でシティプロモーションに関する業務を行い、夜間と休日は業務として「広報」について学ぶ社会人大学院に通うという生活スタイルを送っています。

シティプロモーション業務の例としては、ビジネスパーソンが集まるコミュニティ型ワークスペース「WeWork」を活用して本市に拠点を置く企業の情報発信や企業同士のネットワークづくりを行ったり、首都圏における静岡市のファン創出やネットワーク構築を目的にお茶、さくらえび、石垣いちご、缶詰などをテーマにしたオンラインイベントを定期的に開催したりしています。
ただ、コロナ禍におけるプロモーション業務には多くの制約もあります。対面形式の開催が難しく、オンライン形式でのイベント開催が余儀なくされる中でも、例えば静岡市内の事業者とのライブ中継や、クイズやチャットによる参加者との双方向のコミュニケーションを取り入れるなど、事務所の職員みんなでアイデアを出し合い、トライ&エラーを重ねていきました。

Q.東京事務所での勤務経験から得たことについて教えてください。

社会人大学院大学では、年齢、職種、経歴のバラエティに富んだ方々とのディスカッションを重ねることで、今まで自分になかった考え方や知識を得ることができています。また、その経験や知識を活用したプロモーション戦略の見直しなど、理論と実践を繰り返す中で学ぶことも多くあります。
このように、プロモーション業務や大学での学びを通じた多彩な職種、様々な地域の方々との交流は、自分の世界を広げてくれているように感じます。また、今まで静岡市に馴染みがなかった首都圏の方々を相手にしたシティプロモーションや交流により、改めて様々な静岡市の魅力に気づかされることが多いです。

Q.業務以外のプライベートの場面で、何か経験していることはありますか。

平成28年に静岡市の日本平から望む夜景が日本夜景遺産に登録されたことをきっかけに、地元有志で、夜景を楽しむマルシェ「日本平夜市」を立ち上げました。それまで夜の日本平にあった「暗い」「怖い」というマイナスイメージを一新してもっと親しまれる場所にしたい、そして公共空間をもっとオープンな場にしたい、という想いから始めたものです。
今では毎月70店舗以上の出店、1万人以上の来場者を記録するイベントに成長し、地域の人たちがつながる場、そして自分たちが暮らすまちの魅力を楽しむ場になっているのではないでしょうか。もちろん開催には苦労もありますが、「やって良かった」と心から思っています。

Q.最後に、これから市職員を目指す方へのメッセージをお願いします。

人口減少社会を迎え、さらには世界がサステナブル(持続可能)な社会を実現しようとしている中で、「まちづくり」という仕事は今まで以上に注目されています。人々が集い、笑顔で安心・安全な生活が送れること、そんな人々の幸せのために働くという、こんなに純粋で魅力的な仕事は他にはないと思います。皆さんと、静岡市の未来を創造していけることを楽しみにしています。

※掲載職員の所属・職位は令和4年3月現在のものです。

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