駿河区の魅力向上のために
自分ができることを考え続けたい。
まちづくりの舞台裏
2022-1
駿河区役所 地域総務課
主任主事(事務) 福地 翔
平成27年度採用

様々な形で市民と関われる仕事がしたい。

大学を卒業して最初に、市内の金融機関に就職しました。融資などの相談を通じて、お客様の暮らしや経営をサポートする仕事です。やりがいは感じていましたが、特定のお客様やお金に関することだけでなく、様々な形で市民と関わることができる仕事がしたいと考えるようになり、静岡市役所に転職しました。

入庁して最初に配属されたのは、道路保全課です。ここは道路の維持管理を行う部署で、私は予算管理や契約業務を担当していました。仕事はデスクワークが中心でしたが、現地確認のため土木職の職員に同行したこともあります。道路の整備点検では、穴や落下物がないか確認したり、橋の下に回って損傷がないかを調べたり、細やかに確認作業をしていきます。普段何気なく使っている道路の安全を守るためにこのようなことまでしているのかと驚きました。

市役所の仕事は市民生活全般に関わっているため、業務の種類は多岐にわたります。異動すると転職したような気持ちになります。金融機関では、基本的にお金に関わる業務でしたから、ここは大きく異なる点です。

自分がやりたいことではなく、市民が求めていることを。

現在は、駿河区役所地域総務課(地域振興係)に所属しています。地域総務課は、庁舎管理や防災、スポーツ施設の予約など係ごとに異なる業務を担当していますが、地域振興係では、「駿河区は良いまちだね」と区内外に暮らす人たちに感じてもらうために、区の魅力を発信する事業を実施しています。私は主に「駿河区応援隊長トロベー」とともに、区の魅力をPRする業務を担当しています。

トロベーはもともと登呂遺跡・登呂博物館のキャラクターでしたが、平成29年1月に駿河区応援隊長に任命され、区のキャラクターとしても活躍するようになりました。トロベーの応援隊長就任3周年の時に初めてLINEスタンプを作成し、令和4年、5周年を記念してトロベーのLINEスタンプ第2弾を作成するにあたり、私もその業務に関わることになりました。

LINEスタンプの作成にあたっては、“市民とともに作り上げていく”ことを意識して進めていきました。事業の目的はスタンプを販売することではなく、「トロベーのLINEスタンプをたくさんの人に使ってもらい、駿河区に愛着をもつ市民を増やしていくこと」だからです。

このことを踏まえて、LINEスタンプの新しいデザインは、地域の中学生から募集することにしました。寄せられたイラストデザインを集め、区内の公共施設や地域の商業施設で「総選挙」を実施。この投票の結果を参考に40個のデザイン案をLINEスタンプとして採用しました。

このようなイベントの企画は楽しい仕事です。しかし、企画にあたっては、「自分が何をしたいか」ではなく、「市民が何を求めているか」を考えるよう心がけています。職員の自己満足で終わることなく、区の魅力向上という最終的なゴールを常に意識して、仕事に取り組んでいます。

子どもからお年寄りまで、顧客はすべての市民。

地域コミュニティをリーダーと一緒に中堅となって支える人材を育成する事業「駿援隊(すんえんたい)」では、平成30年度から「防災」をテーマに講座を開催し、受講生と一緒に「女性目線の防災」を学ぶとともに地域の防災力の向上を支援しています。
また、「旬穫祭(しゅんかくさい)」というイベントでは、農家や水産業の方々と力を合わせて、駿河区の旬の特産品である桃や唐芋コロッケ、しらすなどの農水産物を販売し、区の魅力を広くPRしています。

ほかにも、駿河区役所では、若手職員有志による「駿河スマイル・プロジェクト」を進めています。その活動の一つが「トロベーのダンス教室」です。これは、職員がトロベーと一緒にこども園や幼稚園を訪問し、「トロベーといっしょ」という曲にあわせて踊るイベントで、園児たちに大人気です。子どもたちの笑顔を見ると、私も幸せな気持ちになれます。

市職員になってからは、様々な業務を経験することができ、子どもからお年寄りまで、たくさんの人たちと関わることができました。いろいろなことを経験してみたい人には向いている仕事だと思います。

福地 翔さんの配属先

平成27年度~30年度
道路保全課

平成31年度~
現所属

※掲載職員の所属・職位は令和4年3月現在のものです。

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