自分が行った検査の結果が、診断や感染拡大防止につながるところに大きなやりがいを感じています。市内施設で集団感染事例が発生した際に、急いで検査を進め、原因となる病原体を特定し、保健所と協力しながら対応方針を考えた結果、追加の発症を防止できたことが印象に残っています。獣医師として学んできたことを公衆衛生の現場で生かし、市民の安全・安心につなげられることが、この仕事の魅力だと思います。


感染症の流行や食中毒疑いの事例が重なると、短期間に多くの検体が集まることがあり、1件ずつ丁寧に検査しながらも、できるだけ早く結果を出すことが求められます。そのバランスが大変だと感じることも多くあります。また、新しい検査法や機器を導入するときには、自分で文献を読み込み、試しながら手順を確認し、検査体制を整える必要があります。最初は時間がかかり不安もありましたが、同僚と相談しながら進めることで、次第に効率よく実施できるようになりました。忙しい時期を乗り越えるたびに、職場で支え合うことの大切さを実感しています。
これまでの仕事を通して、検査結果の先には人の生活があることを意識するようになりました。検査室では数値や解析データを見ることが多いですが、その結果を受け取る医師や保健所の職員、施設や市民のことを思い浮かべながら仕事をするよう心掛けています。また、気になることやよく分からないことがあれば、そのままにせず、関連する文献やガイドラインを確認し、同僚と共有しています。獣医師としての専門性に公衆衛生の視点を重ねていき、より分かりやすく、信頼される検査と助言ができるようになりたいと考えています。
獣医師として学んだことを、公衆衛生の分野で市民の健康に生かせる仕事です。完璧な知識よりも、一緒に考えていこうとする姿勢が大切だと感じています。感染症や公衆衛生の分野に興味のある方は、ぜひ静岡市を受験してみてください。

※掲載職員の所属・職位は令和8年2月現在のものです。