私は静岡市の保育教諭になる前に私立幼稚園での勤務経験があり、その中で、乳児保育や自身が働く園以外の保育・幼児教育に興味を持つようになりました。静岡市の公立こども園における保育の考え方や子どもたちへの接し方を学び、より視野の広い保育者になりたいと考え、静岡市の保育教諭を志望しました。
私は現在4歳児クラスを担当しています。子どもたちの「できた!」を一緒に喜ぶことができることがこの仕事の魅力です。鉄棒で毎日“くるりんぱ(前回り)”の練習を頑張っていた子が、初めて自分の力だけでできて、目を輝かせながら「見た?ひとりでできたよ!」と嬉しそうに教えてくれたことがありました。そのときは、私もとても感動したことを覚えています。
私が働くこども園は、職場環境の点から見てもとても温かな雰囲気で、先輩の先生方が子どもたちへの接し方など保育に関する悩みからプライベートに関することまで相談に乗ってくれます。また、保育に対するアイデアが豊富な先生ばかりなので、日々刺激を受けながら保育をしています。
また、クラス担任とは別に、園の分掌業務として研修主任を担当しています。園における保育の質の向上に向け、どのように研修を進めていくのかを考えるのは難しい仕事ですが、先輩の先生方のアドバイスをいただきながら、今後も実になる研修が実施できるよう頑張っていきたいです。
静岡市には、それぞれの特徴を持つ56園の公立こども園があります。人事異動や研修を通して、各園で働く先生たちと関わりを持つことができるため、多様な保育を学ぶことができます。研修の機会は多くあり、保育に対する自分の引き出しや知識を増やす環境が整っていることがとても魅力的です。
保育教諭として働き始めて、まだまだ不安や悩みは尽きませんが、大学時代に一緒に保育を学んだ仲間の存在は、今でも自分の支えや元気の源になっています。皆さんも、こうした仲間の存在を大切にしながら、「保育者になりたい」、「こういう保育をしてみたい」という気持ちを持ち続けて目標に向かって進んでほしいと思います。