私が所属する水道計画課は、静岡市の水道事業全体の企画・計画策定などを行っており、私は、古くなった水道管を新しい耐震管に布設替するための事前の計画づくり、配水池などといった施設の耐震診断業務の設計や業務委託、監督業務を担当しています。今までの所属で携わってきた水道管の維持管理だけでなく施設の維持管理に関する業務も行うため、初めて扱う設計基準や専門用語などに時には戸惑うこともありますが、職場には経験豊富な上司や先輩が多く、計画を立てる上での相談や調整などのサポートもしてもらいながら、日々勉強しています。
私は、令和6年度に、災害時に静岡市と水道事業において相互に応受援する関係にある、川崎市上下水道局へ1年間派遣されました。慣れない環境や新しく出会う職員など、最初は緊張と戸惑いがありましたが、静岡市役所の中だけで働いていると気づくことのできない課題や問題、そして対応策を考えるきっかけとなりました。一方で、静岡市には災害対応を経験し、ノウハウを持った職員が多く居るという強みを実感し、自分の働いている市を外から見ることの大切さを学ぶことができました。もし、今回私が経験したような他都市への派遣などの機会があれば、ぜひ、積極的に手を挙げて、多くのことを経験することをお勧めします。
過去に担当していた業務の中に、水道管の維持管理という業務がありました。主には市民の皆さんからの通報などで判明した漏水箇所を、水道事業者と協力しながら修繕していくというものです。この業務は正解が一つというわけではなく、現場ごとに緊急性や必要となる対応が異なります。市民への周知、断水や交通規制の実施など多岐にわたり、私たち市職員には的確な対応や指示が求められます。また、市民の皆さんと直接お話する機会も多く、時には厳しい御意見をいただくこともありました。それでも、修繕が完了した時には多くの方から感謝の言葉をいただき、大変やりがいのある仕事であったと今でも思います。
水道は、市民生活に欠かせない最も重要なライフラインの一つです。蛇口からおいしい水が出るのは、市民の皆さんにとっては当たり前のことかもしれません。その当たり前のことを支えている水道技術職には、多くのやりがいと魅力があります。
※掲載職員の所属・職位は令和7年6月現在のものです。