私の学生時代、ちょうど就職活動をしていた頃に、東日本大震災が発生しました。そのとき改めて、日常生活には電気が必要不可欠だということを実感しました。そのため、大学で学んだ電気に関する知識を、地元である静岡市のために活かし、災害への備えの強化に貢献したいと思い、静岡市職員を志望しました。
最初に配属された水道施設課では、トラブルが発生すると昼夜問わず緊急で対応することがありました。機器の故障対応に時間がかかると、広範囲にわたる断水につながることもあり、市民生活に大きな影響を与えてしまいます。緊張感を持ちながら、迅速かつ冷静に対応をしなければならないことが大変でした。
現在の設備課では、公共施設の新築・改修工事の設計、発注、監理が主な業務です。施設担当者とのヒアリングから工事の設計・監理・完成までの一連を経験することができ、学校、消防署、文化施設、病院などの特殊な電気設備に関わることもできます。完成後に施設管理者や利用者から使いやすいといった声を聴くと、「努力して設計した甲斐があったな」とやりがいを感じます。
20代前半の若手職員から民間企業での職務経験がある職員まで、様々な知識や経歴を持った職員がいますが、年齢や経歴などに関係なく、業務に関することはもちろん、プライベートなことまで気軽に相談できる明るい職場です。
静岡市の公共施設では、その土地の立地条件や特性に見合った設備を使用しています。また、ユニバーサルデザインや省エネ対策など、専門に関すること以外の知識も必要になりますが、日々の業務を通して新たな知識や技術が身に付くことは、技術者として大変魅力に感じています。
電気職は、工事設計や施設の維持管理の部署に配属されることが多いので、電気工事士や電気主任技術者などの資格を取得しておくと、仕事の場面で役に立つと思います。私自身、技術者としてまだまだ未熟ですが、皆さんと一緒に働くことができる日が来るのを楽しみにしています。