私は現在、林道の工事と維持管理業務を担当しています。山を切り拓いて林道を整備するため、工事完了後に自分の仕事の成果が目に見えてわかるのが魅力の一つです。また、林道の整備後に市民の皆さんから感謝の言葉をいただくこともあり、仕事のやりがいにつながっています。
一方、苦労するのは災害対応の場面です。台風やそれに伴う大雨の際には、地元の自治会や林業関係の業者などから災害発生の通報を受け、現場確認に出向くこともあります。被害が出ると、県や国への報告・調整とともに、復旧工事のための設計を同時に進めるなど、タイトなスケジュールであらゆる対応をしなければならないため、大変です。
私が静岡市を志望した理由は、政令指定都市であるために、予算や事業規模が大きい様々な現場や工事手法に関わることができ、多くの経験を得られることが自分の成長にもつながると考えたからです。
実際に働いてみても、土木技術者として様々な現場を経験できることが魅力だと感じています。私は市街地で下水道工事を、山間地で林道工事を経験しました。市街地と山間地では、土質や支障物などの現場状況が大きく異なるため、現場に適した施工方法や設計を考える必要があり、技術者として成長できる大きな経験となりました。
現在の職場は、お互いをサポートし合える環境だと感じています。上司や先輩職員は、私が困っていれば声を掛けてくださり、的確なアドバイスをくださいます。プライベートな相談がしやすい同僚が多く、最近は子育てについてよく相談に乗ってもらっています。
私の学生時代は、どちらかと言うと学業面に力を入れていたため、アルバイトやスポーツなどをあまり経験してきませんでした。職員になってから気づいたことですが、勉強以外の場面でも、仕事をスムーズに進めるための関係づくりなど、学べることは多くあると思います。皆さんもぜひ様々な経験をして、自分の強みや財産にしてください。