私は、大学進学をきっかけに県外で生活するなかで、静岡市の暮らしやすさを感じたのと同時に、自分を支えてくれた家族や友人もいる生まれ育った場所に貢献する仕事がしたいと思い、静岡市役所を志望しました。
行政職としての薬剤師の業務は、薬事監視、食品衛生監視、環境衛生監視、試験検査など多岐にわたります。そのため、色々な側面から市民生活を守ることに貢献できるという魅力があります。また、様々な業界や会社、人と関わる中で静岡市の魅力をより知ることができています。
以前に所属していた食品衛生課では、営業者から食中毒になり体調が悪い人まで、様々な立場や状況の人と話す機会がありました。ときには相手の意に反する内容を伝えて納得してもらわなければならず、伝え方の難しさを肌で感じたことが印象に残っています。
現在勤務している環境保健研究所では、保健所等からの依頼に基づいて、食品など私たちの生活に密着した物の検査を行っています。そのため、日常生活の中で自分が検査をした製品を見かけることやそれを利用する機会もあり、そんな時に自分の仕事が食中毒や感染症を未然に防ぐことに貢献できていると実感しています。
就職活動の時期を迎える皆さんは、公務員試験の勉強以外にも卒業論文の作成や国家試験対策など、やらなければならないことがたくさんあり大変なことも多いと思いますが、今の努力は、就職した後にきっと役立ちます。