心理
保健福祉長寿局 健康福祉部 地域リハビリテーション推進センター
主任主事
望月 惟
平成25年度採用
配属先
平成25年度~平成29年度
児童相談所
平成30年度~令和2年度
こころの健康センター
令和3年度~
現所属

生活に繋がる支援

大学院で心理学を学び、卒業後は分野を限定せずに幅広く心理職として経験を積みたいという思いがありました。静岡市では、対象は子どもから大人まで、分野も福祉、保健、医療等と心理職の配属先も多岐にわたり、自分の希望と合っていたため志望しました。
私の主な業務は、18歳以上の知的障がいの方を対象とした障害者手帳(療育手帳)の判定及び作成業務になります。判定では心理検査だけでなく、対象者やその家族の方からこれまでの生活歴も聴き取り、検査結果をお伝えする時には実際の生活の様子と結び付けながら分かりやすく説明できるように心がけています。判定や面接の場が、対象者や家族の方にとって自己理解の助けとなり、生活の一助にも繋げることができたと感じた時、やりがいを感じます。

一人ひとりにあわせた支援

地域リハビリテーション推進センターでは身体障がい者、知的障がい者、高齢者等全ての人が地域でその人らしく生活するために、専門職が支援を行っています。職場には、作業療法士、理学療法士、保健師といった専門職が多く配置されています。また、建物内(城東保健福祉エリア)には障がい福祉や保健福祉に関わる複数の事業所も入っており、まさに多職種同士が顔の見える連携をしやすい環境となっています。
大学院で心理学を学び専門的な知識は持っていましたが、支援の中で出会う方にマニュアル通りの対応で終わる人はいません。その人一人ひとりに合わせた支援が必要になり、そのためには経験が不可欠です。経験が浅く苦労することもありますが、そんなときには先輩心理士からの助言が支えとなっています。

知りたい、理解したいという柔軟さを

静岡市の心理職の魅力は、あらゆる現場を体験できることです。私たち市の心理職は面接室の中だけでなく、自宅や施設を訪問して生活の現場に立ち会うことも多々あります。また乳幼児の発達相談から、うつ病のデイケア、障がい福祉に関する相談や手帳判定など異動先によって新たに学ぶことも多く、そのたびに幅広い知識と経験を得ることができます。
対人援助業務は、様々な背景を持つ方と出会うため、自分の常識や価値観が揺らぐことも度々ありますが、そこで自分の物差しにこだわると押しつけの支援になってしまいます。自分と違う考えを「知りたい、理解したい」という柔軟さがあれば、出会いは刺激的なものとなり、寄り添った支援にも繋がります。自分の中にあるものにこだわらず、アンテナを外に広げ、出会いを楽しんでください。

とある1日のスケジュール

8:30
勤務開始、メールチェック、判定面接の準備
9:30
療育手帳判定面接
11:15
窓口・電話対応、申請書等の事務処理
12:00
昼休み
13:15
療育手帳判定面接
15:00
判定記録の書類作成
16:00
窓口・電話対応、療育手帳作成等の事務処理
17:15
勤務終了

※掲載職員の所属・職位は令和5年3月現在のものです。

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