精神保健福祉課では、相談や通報対応、措置入院後の退院後支援や、精神障がいのある方が安心して地域で生活するための施策を考える仕事をしています。担当する患者さんと話をするために病院へ訪問する日もあれば、地域の医療福祉関係の人達と市の精神障害分野に関する課題を検討し対策を協議したり、普及啓発のために研修会を開催したり、静岡県と共同して事業を運営したりするなど、個別のケースワークから企画運営まで幅広い業務に携わっています。それぞれの業務は「点」ですが、点と点がつながって一つの線になるのは、精神保健福祉士の仕事の中でも、市職員だからこそできる魅力であると感じています。
多岐にわたる業務に苦労することもありますが、専門職で構成された係のメンバー達がいつでも相談に乗ってくれ、何かを達成した時には自分事のように喜んでくれるので、大変だけど楽しく、温かい環境です。
日頃から大切にしていることは、市の職員として法令を守ることです。あたりまえなことのようですが、常に業務の根拠となる法令を自分の目で確認し、遵守することで自分の仕事に責任を持つよう心がけています。精神保健福祉士として目の前の相談者に一生懸命になるのは当然のことですが、自分の行動と法令を照らし合わせることもまた大切です。
法改正が行われた際に、それに合わせて市の規則を改正するのも私の仕事です。新たな法律の読み込み、市の規則への適正な反映、改正に伴って生じる影響の検討、関係機関に対する周知など、経験の浅い分野でとても大変ですが、完成したときの感動はひとしおです。
ケースワークでは、幅広い年代の様々な経歴を持った方々と関わります。そのときに、業務以外での経験も役立つことが多いということに気づきます。精神保健福祉士を目指す皆さんは、福祉やボランティアの経験が豊富かと思いますが、それ以外にも、旅行、アルバイト、スポーツ、勉強、家族や友人、いつどんなことが役に立つか分からないので、福祉にこだわらず、今のうちにいろんな経験を積んでほしいと思います。
政令市の精神保健福祉士だからこそできる仕事がここにはあります。私と一緒に実現しましょう。