私は現在、旅館や理・美容所などの市民生活に密着した生活衛生関係施設の許認可、確認及び施設の巡回指導を行っています。最初は慣れない書類や図面の確認に苦労しましたが、コミュニケーションが盛んな職場で、経験豊富な上司や先輩にすぐに相談でき、安心して業務にあたることができました。
中には、利用者のニーズや利便性を優先するが故に、施設の衛生状態にまで意識が向かない事業者もいます。そうした事業者に衛生管理のアドバイスや、時には法令に基づく厳しい指導をして、施設が衛生的に管理されるようにするのが私の仕事です。事業者に対して行う指導が、相手のため、市民の安全のためになると信じて取り組んでいます。
入庁3年目に新型コロナウイルスワクチン接種に係る大規模接種会場の運営やワクチンの保管・管理などの応援業務に従事しました。誰も経験したことのない課題が山積し、現場には常に緊張感が漂っていましたが、様々な職場、職種、年代で編成された職員同士が知恵を出し合い、解決に向けてチーム一丸となって努力しました。他職種の考え方や意見から学ぶことは多く、視野も広くなったと思いますし、私の薬剤師としての知識や技術も役に立てたと感じています。困難な業務であった分、自分自身が大きく成長する機会となり、自信もつきました。
就職活動では、薬局、病院、製薬企業、公務員など選択肢が多く、迷うことも多いと思いますが、大切なのは、本当に自分がやってみたいと思える仕事を選ぶことです。
静岡市役所の薬剤師は、薬事監視、食品衛生監視、環境衛生監視、試験検査など様々な業務を経験することができるので、新しいことに挑戦したい人に向いていると思います。薬学の知識を生かしつつ、幅広い分野で市民の健康を守ることができるのが、市役所の薬剤師の魅力です。様々な選択肢を検討して、静岡市役所の薬剤師を選んでもらえたら嬉しいです。