東豊田小学校は、全校児童809人、教職員約60人、学級数31学級の大規模校です。私は、教職員の服務・給与・福利厚生、施設や物品の管理、経理全般など幅広い業務を担当し、職員同士のつながりを大切にした事務室経営を目指しています。
普段は事務室で業務を行っているため、子どもたちと直接関わる機会は少ないですが、教室環境の改善などの相談に来られた先生方の力になれた時や、私が発注した教材備品が授業で生かされている様子を見た時にやりがいを感じます。そうした時に“学校事務は、未来の静岡市を担う子どもたちをサポートする仕事“ということを実感できます。何より、子どもたちの笑顔を間近で見られることは大きな魅力です。
学校には、教員以外にスクールソーシャルワーカーや給食補助員など、教育職以外の職員も多く勤務しており、採用当初は、各職員の任用や給与手続の違いについて理解することに苦労しました。
学校事務は、基本的に各校1人配置のため、校内には事務処理を教えてくれる人がいません。しかし、静岡市では、近隣地区の小中学校で組織する共同学校事務室を設置し、先輩職員が定期的に業務内容を指導するなどOJT体制が整っていますので、学校事務職員が互いに支え合い、高め合いながら業務に取り組むことができます。
私は当たり前のことを当たり前にやり、さらにその上で「心配り」を加えるように心がけています。学校事務の仕事は、人事異動で学校が変わっても職務内容に大きな違いはありません。経験を積むほど、プロフェッショナルとして頼りにされる存在になります。日々の業務の中で、「当たり前」と「心配り」を積み重ね、信頼される人でありたいと考えています。
前職で身に付けたFPや税務の知識は、給与事務を行う際に役立っています。学校事務は業務内容が幅広く、自分の「得意」を生かせる業務が必ずあります。子どもたちとともに、自分自身も輝く学校事務職員を一緒に目指しましょう。