環境保全課では、水質汚濁防止法という法令に基づいた届出の受理事務、事業場への立入検査・指導、その他に河川等の公共用水域の水質調査も担当しています。
また、河川等の水質汚濁に関する相談にも応じています。汚濁の原因が届出のあった工場と想定された場合、届出を確認して工場に行き、設備の不備等があれば法令に則り指導を行います。正しい法令の運用が市民の皆さんの健康を守ることにつながっていると思うとやりがいを感じますし、問題を解決して相談者の方に感謝されると、市民の役に立っていることを強く実感でき、うれしく思います。
採用時に配属された水質管理課では、主に浄水場で処理された水が水道法の水質基準に適合しているかどうかの検査をしていました。大学時代にも分析機器は使っていましたが、業務で使う分析機器は多種多様で、正確に操作できるか不安でした。上司や先輩職員の指導のおかげで乗り越えられたと思っています。
現在の環境保全課に異動して、水質管理課と異なる業務内容に戸惑っていた時期にも、周囲の方にフォローしてもらいました。職場はとても明るい雰囲気で、上司には気兼ねなく話しかけられますし、専門知識を持っている人が多く、何事も丁寧に教えてくれます。
化学職は、自治体と民間企業では仕事の内容や魅力が異なります。自治体では、民間企業(メーカー)のように素材等の研究開発をすることはありません。一方で、水道水や事業場排水の検査、工場等への立入検査など、民間企業が行わない様々な業務に携わることになります。
これから就職活動をされる方は、自治体や民間企業の業務内容の情報をできるだけ多く収集して、その中から自分がやりたいことを見極めてください。静岡市の化学職は、市民の生活、健康に直結する業務が多く、大学で学んだ化学の知識を生かせるやりがいのある仕事です。