下水道計画課では、下水道事業に関する計画の策定業務を行っています。計画策定業務は、下水道に関する全ての課題に向き合っていく必要があり、自分の専門分野はもちろんのこと、専門外の技術や法律・条例上の制約、社会的・政治的情勢、経営面など多くのことに気を配りながら作業を進めます。下水道以外の計画との整合性を確保しなければならない場面もあり、他の事業にどのような影響を与えるのかも常に考えるよう心がけています。業務の複雑性や困難度の高い仕事ですが、今後の下水道事業の方針決定に直接関わっている実感を得られること、新しい技術や運営手法に触れる機会が多いことは、技術職として大きな魅力です。
現所属に配属される前の2年間、日本下水道事業団に出向していました。日本下水道事業団は、自治体に代わって下水道関連計画の策定を行っており(一部静岡市の計画も含む。)、担当する自治体の下水道事業の状況に加え、産業、地勢、歴史など多くのことを把握し考慮する必要がありました。技術職がいない自治体の計画策定を担当した際は、業務内容を理解してもらうために関係者に根気強く説明しました。今振り返るとかなり困難な業務でしたが、2年間の出向経験を通して調整力や課題解決力など多くのスキルが身に付きました。
私は民間企業での勤務経験もあり、市役所と民間企業それぞれの良さを感じています。もちろん、静岡市職員としての仕事に魅力を感じて転職し、今の仕事にやりがいを感じていますが、これから就職活動をされる皆さんは、民間企業も含めて多くの情報を収集し、広い視点でご自身の可能性を探ってみると良いと思います。
機械設備は日々進歩し続けています。毎年のように新しい技術に触れることができる機械職は、将来的にも魅力あふれる職種だと思います。