文化財課では、静岡市の歴史文化を構成する文化財の保存・活用に関する業務を担当しています。一口に「文化財」と言っても、建造物や庭園、天然記念物(樹木・カモシカ)に至るまで多岐にわたる分野があります。事務(学芸員)の仕事は、文化財の調査や保存のための修理の検討、活用、公開に至るまで幅広く扱います。
担当業務では、文化財を所有される方と相談する機会が多くありますが、その方の文化財に対する想い、描いている将来ビジョンなどに触れることができたり、文化財に限らず、静岡市の歴史をより深く知ることができたりすることが事務(学芸員)の仕事の魅力です。
学生時代は、歴史学を専攻していたため、建造物や庭園は知識の無い分野でした。しかし、文化財所有者と保存や修理を検討していくためには、複数にわたる分野の文化財について、学ぶことが求められます。常に多種多様な文化財について学びつつ、文化財をどのように維持していくか、広く周知していくか検討を続けています。常に学び続ける面白さがこの仕事にはあります。
事務(学芸員)の仕事は、一筋縄ではいかないことも多くありますが、上司から教わった言葉で、「楽しくやること」と「丁寧にやること」を心がけるようにしています。常に挑戦する気持ちを持つこと、内外問わず積極的にコミュニケーションを取ることの必要性をこの言葉から学びました。
市役所で働いていると、幅広い人々と関わる機会に恵まれます。常に学ぶ姿勢で、チャレンジ精神を持って知識として吸収していくと、仕事上の人間関係のネットワークを築くのに大いに役立ちます。