「人手不足」というこの言葉に実感はありますか。これまで「誰か」の労働によって支えられていた日常の「当たり前」は、この先もずっと「当たり前」とは限りません。私は、こうした人手不足に伴う企業の経営課題に対して有効な施策を企画・立案する商業労政課雇用労働政策係の一員として、高校生や大学生等の若者が、将来の選択肢として市内企業への就職を考えてもらえるよう日々業務に励んでいます。
最近の調査で、市内企業の名称を1社も挙げられない若者の割合が多いという結果が出たのですが、実際に若者たちと話してみると、企業名は知らずとも自分の将来や働きたい職場環境について真剣な答えが返ってきました。彼らの思いをもっと事業に生かしたい、市内企業の魅力をしっかりと伝えたい、その気持ちが今の私の原動力です。
雇用労働政策係は、「雇用」、「労働」等のキーワードが絡む業務であれば、基本的に全て関わります。雇用問題は、すぐに解決できるものでもなく、一朝一夕で効果を実感できるものでもありません。常に最新の労働市場の動向調査・分析等をしながら、長期的な視点も持って取り組む仕事です。何から手を付けるべきか迷うこともありますが、日頃から何でも話し合える係内の職員に相談したり、考えを軌道修正したりしながら業務に取り組むことができています。終わりのない課題に対して、常に新しいアイディアや切り口を創造し、チームに貢献していくことがこの仕事の魅力であり、自身の目標でもあります。
仕事は一人で成り立つものではなく、多くの事業者や市民の方との関わりによって達成されるものです。また、自分の希望する部署以外にも配属されることがあるため、あらゆる方から常に学ぶ姿勢と「自分はどうしたいか」、「自分には何ができるか」を常に意識しながら行動することが成長につながると考えています。
大切なのは、感情に流されない冷静な判断と困難に挑戦する気持ちです。静岡市は、経験、知識、ノウハウを持つ多様な人材が活躍している組織です。皆さんも、これまでの挑戦の中で培った力を静岡市職員として発揮してみませんか。