薬剤師(行政)
環境局 環境保全課
主任薬剤師
平成24年度採用
配属先
平成24年度~平成27年度
保健所 生活衛生課
平成28年度~令和4年度
環境保健研究所
令和4年度~
現所属

静岡市のきれいな空気を守る

私は環境保全課に所属しており、主にボイラーや廃棄物焼却炉等のばい煙発生施設等の届出処理、施設の巡回指導、大気汚染状況の監視を主担当しています。施設の管理状況や、ばい煙の検査状況を確認するとともに、市内13か所に設置されている大気常時監視測定局での環境測定を通して、静岡市の大気環境を保全しています。
また、公害苦情相談窓口として、市民の皆さんからの苦情相談の受付、現地調査、発生源への指導を行っています。寄せられる苦情相談は多岐にわたり簡単に解決できない場合もありますが、相談者に寄り添い、係員同士で協力しながら解決に向けて事業者に指導等を行っています。

不安を取り除き、安心して生活できる環境を

現在の担当業務でやりがいを感じるのは、公害苦情相談において調査・指導により苦情が解決し、市民の方から感謝の言葉をいただいたときです。
公害苦情相談では、時には発生源が分からない悪臭に関する相談も寄せられます。担当した事案では、市民からの相談を受けて現場での臭気を確認し、風向きなどを参考に発生源をたどる調査を行い、近隣農地の有機肥料が悪臭発生源であると突き止めることができました。相談に来られた方は臭気の発生源が分からず不安に感じていたようで、事件性や有害物質の漏洩がないことに安どし大変感謝されました。

脅威に立ち向かい、協働から得られた信頼

環境保健研究所でウイルス検査業務を担当していた際に新型コロナウイルス感染症が流行し、市の検査体制を一から整えたことが印象に残っています。前例のないウイルスの検査を行うため、国立感染症研究所のマニュアルなどを参考に、PCR検査やゲノム解析の体制を整えました。また、国立感染症研究所の全ゲノム解析の事業には流行初期から積極的に協力していたため、その縁もあって変異株流行時には変異株解析検査の技術的指導など様々な支援をいただき、他機関との連携や協働の重要性を改めて実感しました。
行政の薬剤師職は、保健所での衛生行政以外にも環境や水道関係、研究所等で多岐にわたる業務を担当します。幅広い分野の知見が職務に生かされるため、色々な分野の話題に関心を持つことが大切です。また、窓口業務や相談対応を行う部署も多く、コミュニケーション能力を磨くことも大切だと思います。

とある1日のスケジュール

8:30
勤務開始、メールチェック
9:00
業者との打合せ
10:00
窓口・電話対応、申請書等の事務処理
12:00
昼休み
13:00
業者への立入検査(3~4件)
16:30
帰庁、立入検査結果の取りまとめ
17:15
勤務終了

※掲載職員の所属・職位は令和7年2月現在のものです。

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