私が所属するしずはた出張所は、山岳救助隊(消防隊兼任)と救急隊の2隊が配置されています。少人数ですが全員仲が良く、楽しい雰囲気の職場です!
私は救急隊に所属しており、出動の際は機関員(運転手)の役割も担っています。しずはた出張所の管轄地域は、主に葵区の山間部となっており、現場まで最長で約1時間かかることもあります。見通しの悪いカーブや道幅が狭い箇所も多く、傷病者を搬送する際には特に集中力を要します。私は異動したばかりでまだ管轄区域内の地理に慣れていないのですが、同僚や先輩の皆さんは山道に詳しい方が多く、出動前には「ここ狭いから気をつけて!」と教えてくれるなどたくさんサポートしてもらっています。
私はまだ新米救急隊員ですが、日々様々な事案に出動する中で、命を救う最前線で活動できることにやりがいを感じています。以前心肺停止の傷病者を搬送し、後日社会復帰したとの話を聞いたときは、安どと共に達成感を覚えました。
また救急現場では、女性やこどもを搬送する際の配慮など、小さなことでも「私だからできること」が数多くあります。同年代の女性の方を搬送した時、その方は、初めは気が動転していましたが、私が対応すると少し安心した表情を見せてくれて、少しずつ落ち着きを取り戻し自分の状況を話してくれるようになったということがありました。そういった出来事も仕事のやりがいにつながっています。
消防業務は、様々な背景を持つ市民の皆さんと接する業務です。例えば、火災現場では自宅が火災で焼けてしまった方、救急現場では独居高齢者で救急隊に頼らざるを得ない方などです。そこで私が大切にしていることは、相手の気持ちに寄り添って、一人ひとり丁寧に接することです。相手の感じ方や抱えている気持ちは人それぞれです。出動が重なると疲労が溜まってしまうこともありますが、業務的になるのではなく、思いやりの心を忘れないよう心掛けています。
※掲載職員の所属・職位は令和7年2月現在のものです。