廃棄物処理課では主に廃棄物処理施設の維持管理に関する業務を行っており、私は葵区南沼上にある沼上清掃工場の施設管理を担当しています。沼上清掃工場はごみ処理場であると同時に発電所でもあります。焼却炉・ボイラー・クレーン・蒸気タービン発電機など、多様な機械設備があり、これらの整備計画の作成や施工管理・監督を行っています。
ごみの処理は重要な社会基盤なので、機械に故障等が発生すれば早急に復旧させなければなりません。そんな時は職員一丸となって原因究明・復旧に取り掛かります。ほかにも、ごみに関する問合せ対応や環境学習等での施設見学の案内業務も行っています。
ごみを焼却した際に発生する排ガス中の有害物質を除去するための薬剤がとても高価で、年間数千万円の費用が掛かっています。そこで少しでも安価に調達できないかと、新しい薬剤の採用を検討しました。ただし、有害物質の除去は確実に行われなければならない上、初めての試みでもあったので、化学職の職員と相談しながら慎重に検討を重ねて、薬剤の選定と試験を行いました。結果、新しい薬剤が採用され、排ガス処理性能を落とす事なく約1割のコスト削減を達成することができました。排ガス処理という特性上、失敗の許されない責任ある試みでしたが、その分達成感はひとしおでした。
以前、民間企業に勤めていた際に機械設備に携わっていましたが、ごみ処理や発電については全くの素人でした。しかし、培ってきた知識や経験が全く役に立たないということはなく、素人だからこそ気が付く点があると思い、遠慮せず同じ所属の先輩達に自分の意見をぶつけてきました。先輩達もそんな私に向き合ってくれたので、私は業務に関する知識をどんどん深めることができました。
今では発電所の設備保安を監督する立場に選任されています。新しい環境に身を置くと自分の無力さを感じることもありますが、今の自分にできることを考えながら更なる成長を目指して業務に取り組んでいます。
静岡市役所はとても働きやすい職場です。先輩達は静岡愛に溢れた方が多く、やりがいを持って仕事をしていて、幅広い分野の同僚と意見交換ができることで見聞が広がります。皆さんと働けることを楽しみにしています。
※掲載職員の所属・職位は令和7年2月現在のものです。