水道施設課では「清浄+豊富+低廉な水の供給」を図るため、静岡市の水道施設を運用するための工事・点検・修繕といった維持管理業務を行っています。その中で、私は主に葵区南部の水道施設の電気設備の維持管理を担当しており、水を24時間安定供給するため、係員や協力事業者と常に緊張感を持ち仕事をしています。
また、エネルギーやコスト効率の良い水運用を計画・実施しており、日々数値を確認しながら目標達成を実感できる仕事にやりがいを感じています。緊急・災害時であってもライフラインである水の供給を絶やさないよう、係内で議論を重ね、発災時を想定した実機を用いた訓練などを行っています。
水道施設の維持管理は、常に最善の選択が必要とされる業務です。場合によっては、夜間でも緊急の対応を求められることがありますが、水の使用量の増減を予測しあらかじめ運転方法や盤内回路を変更して備えておくなど、設備を健全な状態に保つことができたときに、やりがいを感じます。
また、東日本大震災や能登半島地震が発生した時には被災地の給水支援や管路・施設復旧に従事し、災害復旧に貢献できたことを誇りに思いました。被災された方に感謝された時はうれしくなるのと同時に、被災され困難の中にある方々の生の声を聞き心が痛み、複雑な感情を覚えたことが強く印象に残っています。
現場の作業は危険が伴うため、設備の仕組みだけでなく、労働環境の安全や衛生管理に関する法令の理解も必要です。「疑問がある=技術を得るチャンス」と捉えて、関係する資格の取得や、設計・施工・維持管理を繰り返し経験することで、高度な技術と正しい知識を備え、安全を確保することができます。技術と知識の重要性について、先輩職員から「人を信頼しても信用しない」という言葉を教わりました。例えばスイッチ操作を一つ間違えると全ての機能が停止してしまうなど、正確さが求められる電気の作業では、実際に自分の目で見て理解し、確認することを大切にしています。
静岡市では、電気職として様々な分野の業務に従事する可能性があります。電気の知識はもちろんですが、土木・建築・機械・化学といった他の分野にも興味・関心の幅を広げておくことをお勧めします。
※掲載職員の所属・職位は令和7年2月現在のものです。